書籍名 |
近世琉球中国交流史の研究 |
ISBN番号 |
9784898051535 |
定価 |
10,340円(税込) |
販売価格 |
10,340円(税込)
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購入数 |
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深澤秋人著 近世琉球王国は中国の冊封体制下にあって冊封使を積極的に受け入れる一方、中国にたびたび進貢使節を送って交易活動を行ない、又、中国文化を導入してきた。本書はその実像を近年明らかにされた中国档案館文書や琉球王国評定所文書等の新しい史料群を活用し、渡唐使節の姿を詳細に描き出し、東アジア史における琉球王国の政治的、経済的位置を明らかにし、更に琉球の中国における活動拠点であった福州琉球館の実態、あるいは渡唐使節の組織と構造、琉中交流と薩摩との関係などを綿密に調査分析し、琉中関係史研究の新しい扉を開いたものである。 A5判、上製、387頁 定価(本体9,400円+税)
〈目次(抄)〉
序論 琉中交流史における渡唐使節の位置づけ
第一節 研究動向と問題関心
第二節 本書の課題と構成
第一章 居留地としての福州琉球館
第一節 福州城外の都市空間
第二節 居留地の様相
第二章 福州琉球館の変遷
第一節 明清交替期の福州琉球館
第二節 清代における福州琉球館
第三章 渡唐使節の編成
第一節 二つの渡唐使節像
第二節 渡唐使節の編成過程
第三節 渡唐使節の再編
第四章 渡唐使節における勤学人
第一節 勤学人に関する基本的な問題
第二節 勤学人の具体像
第五章 福州における渡唐使節
第一節 在留通事による福建当局との交渉
第二節 組織体としての渡唐使節
第六章 渡唐船の往復路と文書群
第一節 往路における琉球国王の外交文書
第二節 復路の閩江下流域と福建布政使司の回答
第三節 琉球域内における「汐懸」と和文文書
第七章 渡唐船の薩摩領内漂着
第一節 漂着した渡唐船の概況
第二節 1856年の接貢船漂着をめぐる諸問題
結論