書籍名 |
38 柳田國男の民俗学と沖縄 |
ISBN番号 |
9784898052556 |
販売価格 |
7,700円(税込)
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購入数 |
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柳田國男によって始められた日本民俗学にとって沖縄は様々な側面で 議論の中心の一つであった。沖縄民俗学は柳田國男あってのものであっ たし、又、民俗学研究の中で沖縄ははずすことのできないファクターであった。
本書は沖縄民俗の研究史と自身の 関わりをふまえつつ、研究方法論を めぐる論争の中で民俗学の様々な課題にどう対峙していくのか、又、それをふまえての研究をどう維持し進 めていくのかについて「比較研究法」 という立場に依りつつ問題を探っていく。
そしてこの方法論、つまりは柳田國男の積極的再評価の立場に立って、沖縄の行事、祭祀、シャーマニズム、婚姻習俗、葬制、建築儀礼、キジムナー等を解析していく。
著者の研究を総括した畢生の論文集。
赤嶺 政信著 上製本・357頁・A5判 定価7,700(本体7,000)円
ISBN978-4-89805-255-6
目次(秒)
序論
第一部 柳田國男の民俗学と沖縄
1 沖縄における民俗研究の歩み
2 柳田國男の民俗学と沖縄
3 南島から柳田國男を読む ―祖霊信仰論に焦点を当てて―
4 民俗と政治権力
第二部 比較研究法の実践
1 古琉球の盆行事をめぐって
2 三月三日孝
3 「をなり神の島」の男性神役
4 沖縄の祭祀とシャーマニズム ―宮古の事例を中心に―
5 沖縄の講をめぐって
6 沖縄の婚姻
(1)沖級の婚姻習俗をめぐって
(2)久高島の「逃走婚」とイザイホウ
7 食物から見た沖縄の葬儀
8 屋敷と門
9 沖縄の家の神をめぐって
(1)トゥハシリ考
(2)宮古の家の神
(3)八重山の家の神と建築儀礼
(4)建築儀礼に見える樹木霊に対する対処の仕方