書籍名 |
琉球王国時代の初等教育 ※現在、品切れです。 |
ISBN番号 |
9784898051573 |
定価 |
3,080円(税込) |
販売価格 |
3,080円(税込)
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在庫数 |
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SOLD OUT
高橋俊三著 琉球王国末期の八重山に於いて、どの様な教材を用いて教育がなされ、そこではどの様な言葉を用いてその教材が読み解かれていたのかを、新しく見い出された漢籍史料を丹念に翻刻し、それを言語学的に解析する事によって明らかにしたのが本書である。見えてきたのは、多分に和文の影響を受けた首里方言に近い言語がその担い手であったということである。このことは首里王府と八重山の政治的文化的関係全体の内実をも示唆しており、本書が教育史、言語学というワクを越える大きな成果であるとことを示している。地味ではあるが、本書の様な蓄積の中から、沖縄学の新しい地平はみえてくるのではなかろうか。 A5判、並製、322頁 定価(本体2,800円+税)※現在、品切れです。ご注文いただけません。
〈目次(抄)〉
第一章 琉球王国時代の初等教育
第一節 初等教育の制度と教材
第二節 漢籍の琉球語訳
一 J・ベッテルハイムの記述
二 竹原家文書の『二十四孝』
三 竹原家文書の『三字經俗解』
四 新本家文書の『小学一之巻』
五 竹原家文書の『孟子体註』の残欠
第二章 『二十四孝』『三字經俗解』『小学一之巻』の言語
第一節 文体
第二節 表記法と音韻
一 表記法の特徴
二 音韻の特徴
第三節 文法
一 代名詞 二 動詞
三 形容詞 四 形容動詞
五 接続詞 六 助動詞
七 助詞 八 敬語表現
第三章 『二十四孝』『三字經俗解』『小学一之巻』の校注・訳注
第一節 竹原家文書102『二十四孝』の校注
第二節 竹原家文書103『二十四孝』の訳注
第三節 竹原家文書『三字經俗解』の訳注
第四節 新本家文書『小学一之巻』の訳注