| 書籍名 |
蔡文溥と『四本堂詩文集』 近日発売開始 |
| ISBN番号 |
9784898052648 |
| 販売価格 |
9,900円(税込)
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| 在庫数 |
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『四本堂詩文集」は、冊封使録の白眉とされる『中山伝信録』の著者・徐葆光をして琉球で最も秀れた詩人と評された蔡文溥による漢詩集だが原本が見つからず研究が進められてこなかったが、『琉球冊封使録』の全訳注に挑んでおられた原田禹雄氏によって発見され二〇〇三年に沖縄県立博物館に寄贈され、影印本も刊行されることによって広く注目されることとなった。
本書は蔡文溥の生涯の詳細を明らかにし、その周辺に徐葆光、程順則、陳元輔、 蔡温、金秀才、他との多彩な交友関係を浮かび上がらせる。更に詩文集の書誌学的解明にいどみ、その漢詩文の現代語訳にも挑戦する。
本書が明らかにするのは蔡文溥の人と思想は勿論の事、琉球における漢文学の受容と展開の実像である。琉球文化に与えた中国文化の影響がいかなるものであったのか、そしてそれは琉球をどういう社会として作っていこうとしていたのかを明らかにするものである。
本書は琉球の漢詩文についての初の本格的研究の書であり、新しい研究領域を開くものとして高く評価されるものと確信する。
改めて琉球と中国の文化交流の深さと拡がりを認識するものである。
尚、本書は名桜大学の出版助成を得て刊行される。
前堂颯世 著
上製・560頁・A5判 2026年刊行 定価9,970(本体9,000)円
ISBN978-4-89805-264-8
目 次(抄)
序文 赤嶺守
第一章 蔡文溥の生涯とその詩文
第一節 蔡文溥の経歴について
第二節 『四本堂詩文集』の成立過程とその初版本について
第三節 『四本堂詩文集』以外に収録された蔡文溥の詩文の整理
第二章 官生期の詩文
第一節 国子監留学期間
第二節 官生としての旅
第三章 琉球での仕官期の詩文
第一節 蔡文溥と学問
第二節 国王·王世子・王世孫との宴
第三節 王世子・王世孫と蔡文溥
第四節 程順則と蔡文溥
第四章 接貢存留通事期の詩文
第一節 交遊
第二節 福州での秋
第五章 病を患って以降の詩文
第一節 王世子・王世孫の薨去
第二節 首里城の再建
第三節 喜雨
第四節 近衛家熙と物外樓
第五節 冊封
第六節 同樂苑八景
第七節 交遊
第八節 病
附錄
一、蔡文溥生涯年表
二、『四本堂詩文集』以外の資料に収録された蔡文溥の詩文の翻刻・整理
三、『四本堂詩文集』とその他の資料との文字の異同の比較
四、蔡文溥の詩文に用いられた典故
著者プロフィール
前堂颯世(まえどう はやせ)
一九九六年 沖縄県うるま市に生る。
琉球大学大学院社会科学研究科卒
名桜大学大学院国際文化研究科にて学位を授与される。
現在、琉球大学人文社会学部琉球アジア文化学科 准教授