書籍名 |
19 原郷のニライカナイへ 琉球の魂の聖地 久高島 |
ISBN番号 |
978-4-89805-240-2 |
定価 |
1,320円(税込) |
販売価格 |
1,320円(税込)
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購入数 |
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須藤義人著(沖縄大学教授)沖縄の最も名高い秘祭として知られる久高島のイザイホーは、12年に一度開催されてきたが、1978年を最後に途絶えたままとなっている。イザイホーは神々が生まれ出ずる瞬間を再現する、沖縄では最も格式の高い宗教儀式なのだが、琉球王国形成の謎とも深く関わっていることから、今日まで内外を問わず多数の研究者の注目を集め、論じられて来た。本書の著者は、1978年のイザイホーの記録をもとに『久高オデッセイ』(沖縄映像文化研究所)として映画化すると供に、その宗教的世界を様々な角度から分析して来た。そしてイザイホーが中止になって以降の久高島の祭祀がどの様な形で執り行われ、人々の生活に息づいているのかを観察してきた。神役がわずか3名となってしまった中でも続けられている14の年中行事は、あまりに大きな存在であったイザイホーの空白を埋める島人の祭祀と信仰の実像を浮かび上がらせるものではないだろうか。写真画像多数!! A5判、並製、118頁 定価(本体1,200円+税)
〈目次〉
一、 海と島の思想
二、 里海と里森の世界観
三、 久高島の宇宙観
四、 御嶽信仰―神界と人界の境界
五、 水神信仰・農耕儀礼
六、 来訪神信仰
七、 他界信仰
八、 オナリ神とエケリ神
九、 生きるよすがとしての生態智
十、 霊性のコモンズと死生観