榕樹書林

36 組踊の歴史と研究―組踊本の校合からみえるもの

Category : 琉球弧叢書

書籍名 36 組踊の歴史と研究―組踊本の校合からみえるもの
ISBN番号 9784898052389
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6,380円(税込)

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鈴木耕太著(沖縄県立芸術大学准教授)本書は組踊研究の若手第一人者として活躍する鈴木耕太氏による組踊研究の新しい枠組みと視座をもとにした注目すべき論稿から成り立っている。組踊は中国皇帝の使者冊封使を迎え、歓待する為に、玉城朝薫によって日本の能や歌舞浄瑠璃、更には中国演劇などからも着想を取り入れて作られ、1719年、冊封使徐葆光(じょほうこう)を迎えて初演されたのを契機とし、国家儀礼の一環として発展してきた。琉球処分によって組踊を担ってきた上級士族が地方に分散することによって全琉球文化圏へと拡散し、庶民の芸能となり多くの人々に親しまれている。本書ではその歴史を詳細に調べ上げると共に、上演台本の校合によって組踊の伝播と演出の変化等を明らかにする。組踊研究が日本の芸能史研究あるいは中国芸能の琉球への導入等を踏まえ、その特質を捉え直し、これからの研究の礎石となるであろう。 A5判、上製、422頁 定価(本体5,800円+税)

〈目次〉(抄)

序にかえて― 組踊のいま

第一章 組踊の誕生―玉城朝薫と組踊創作の背景―
   第一節 組踊の作者:玉城朝薫と尚敬王
   第二節 「組踊誕生」試論

第二章 組踊の歴史―上演および研究の歴史
   第一節 近世琉球期(組踊誕生から琉球処分まで)
   第二節 明治・大正・昭和初期(1879年〜1945年)
   第三節 戦後〜復帰まで(1945年〜1972年)
   第四節 組踊研究史

第三章 組踊本の校合と研究
   第一節 尚家本組踊集の校合と結果―「執心鐘入」を中心に
   第二節 常套句(じょうとうく)の使用について考える―「拝み留やへて」論
   第三節 組踊と「季節」
   第四節 組踊における役名について
   第五節 近世における組踊をめぐって―上演作品・舞台・小道具、そして近代への伝承
   第六節 沖永良部島と組踊―道の島と琉球の文化伝承に関する一考察

第四章 資料編
   一 組踊校訂本の試み―「執心鐘入」を題材として
   二 組踊異表題一覧
   三 組踊関係年表《抄》(近代沖縄〜復帰編)

おわりに


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