榕樹書林

琉球海域史論 下巻 (単品)

Category : 歴史

書籍名 琉球海域史論 下巻 (単品)
ISBN番号 9784898052174
販売価格

13,200円(税込)

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真栄平房昭著 著者は、神戸女学院・琉球大学にあって琉球史研究の先端を担い、多数の研究論文を投じてきたが、周辺から熱く要望されていたにもかかわらず単著がなく、論集の刊行が期待されていた。長い闘病の中にある著者を元気づけようと研究者仲間・友人が協力し、遂に待望の琉球史論集が刊行されることとなった。収録論文は上下あわせて34本(以下、目次に掲載)となる。アジアを視野に拡がりと深みを増し続ける琉球史研究の全体像を、多彩に展開してきた著者の論考は、これからの研究の方向性を明確に示すとともに、沖縄の人々に希望の灯をともすものとなるだろう。

琉球海域史論(上) −貿易・海賊・儀礼−
琉球海域史論(下) −海防・情報・近代−

上下巻の判型、装幀、頁数:A5判、上製本、各500頁余
分売可能、各巻定価 12,000円+税 
上下2巻セット定価  24,000円+税


琉球海域史論(下) −海防・情報・近代−
〈目次〉

まえがき
凡例
第一部 海防論
  第一章 「鎖国」形成期のキリシタン禁制と琉球−徳川政権のマニラ出兵計画の背景−
    はじめに
    第一節 キリシタン宣教師と琉球
    第二節 マニラ出兵計画の背景
    第三節 キリシタン禁令と海防
    おわりに

  第二章 琉球のキリスト教禁制と東アジア
    はじめに
    第一節 琉球のキリシタン禁制と東アジア
    第二節 琉球における禁制と海防
    第三節 清国キリスト教と琉球使節
    おわりに

  第三章 薩摩藩の海事政策と琉球支配
    はじめに
    第一節 海事関係法の分析
    第二節 薩摩船の活動をめぐる諸問題
    おわりに

  第四章 「鎖国」形成期の琉球在番奉行
    はじめに
    第一節 「在番」の語義
    第二節 在番奉行制の成立
    第三節 「鎖国」制の成立と在番奉行

  第五章 明清動乱期における琉球貿易の一考察−康煕慶賀船の派遣を中心に−
    はじめに
    第一節 慶賀船の準備過程
    第二節 内政と外交
    第三節 貿易運営
    おわりに

第二部 海域・交流・信仰論
  第一章 琉球海域における交流の諸相−海運・流通史の視点から−
    第一節 海上交通・港・船
    第二節 境界を越える人びと

  第二章 対外関係における華僑と国家−琉球の閩人三十六姓をめぐって
    はじめに
    第一節 琉球貿易の開始と市舶司制度
    第二節 海民の活動と久米村−琉球華僑の歴史的位置−
    第三節 「華僑」社会の近世的再編
    第四節 近世久米村の官人組織と儀礼

  第三章 江戸立の旅と墓碑銘
    はじめに
    第一節 淀川水運と琉球使節
    第二節 大阪・京都間の交通
    第三節 異国人行列と民衆
    第四節 江戸立の琉球人墓碑
    第五節 琉球人による墓前供養
    おわりに

  第四章 海域交流史からみた琉球弧−ヒト・モノ・海事信仰の伝播をめぐって−
    第一節 ルソン航路の中継地・琉球
    第二節 琉球・薩摩間の海上交通
    第三節 姿を隠す大和船
    第四節 海人の移動と信仰の伝播

  第五章 近世琉球における航海と信仰−「旅」の儀礼を中心に−
    はじめに
    第一節 航海の守護神−媽祖信仰をめぐって−
    第二節 航海安全の儀礼
    おわりに

第三部 書籍・情報論
  第一章 和漢の境界を越えて−琉球における書物文化の受容−
    はじめに
    第一節 近世の琉球における漢籍の受容
    第二節 渡唐役人と書物の伝来
    第三節 和書の伝来と受容

  第二章 近世日本における海外情報と琉球の位置
    はじめに
    第一節 中国の軍事紛争をめぐる情報伝達
    第二節 近世日本の中国認識と琉球の位置
    第三節 アヘン戦争情報と琉球
    おわりに

  第三章 琉球の海外情報からみた東アジア
    第一節 東アジア情勢と琉球
    第二節 太平天国の戦乱
    第三節 第二次アヘン戦争の情報
  
  第四章 幕末期の海外情報と琉球−太平天国の乱を中心に−
    はじめに
    第一節 南京陥落と琉球情報
    第二節 琉球使節の太平天国情報
    第三節 欧米艦船からの情報収集
    第四節 海外情報と島津斉彬
    おわりに

第四部 幕末・近代と琉球
  第一章 19世紀の東アジア国際関係と琉球問題
    はじめに
    第一節 アヘン戦争後の東アジア情勢と琉球
    第二節 近代国際関係と琉球の領土問題

  第二章 幕末・維新期における琉球の位置
    はじめに
    第一節 19世紀後半の東アジア情勢と琉球
    第二節 明治国家の成立と琉球
    おわりに

  第三章 琉球処分と軍隊・歴代宝案のゆくえ−「尚家文書」進出史料を手がかりとして−
    はじめに
    第一節 明治初期における琉球政策
    第二節 熊本鎮台沖縄分遺隊
    第三節 西南戦争
    第四節 尚泰の上京
    第五節 政府の手に渡った琉球の公文書

  第四章 近代日本における境界の島々−琉球・沖縄海域の視点から−
    はじめに
    第一節 欧米艦船の来航問題
    第二節 境界をめぐる地政学
    第三節 琉球をめぐる日清交渉
    第四節 1880年代の東アジアと沖縄の軍事的位置

著作一覧
あとがき
索引


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