書籍名 |
32 八重山離島の葬儀 |
ISBN番号 |
978-4-89805-204-4 |
定価 |
5,280円(税込) |
販売価格 |
5,280円(税込)
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購入数 |
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古谷野洋子著 過疎と高齢化が進み、島の生活が大きく変化していくなかで、八重山離島=波照間島・与那国島・竹富島・西表島の葬儀の実際を長期に渡って調査し、島の人々がこの変化の中でどの様に「死」と向き合いまた、外部からの変化の強制に対してどの様に対応してきたのかを明らかにし、今、現実に直面している課題を提示する。又、沖縄戦末期のいわゆる戦争マラリアによる惨事とその後の処理の聞き書きは、離島の戦争の悲劇を改めて記録するものとなっている。美しい海と青い空の島々に住む人々の喜びと苦しみを「葬儀」という場を通して分かち合うことが出来れば、幸いである。 A5判、上製、322頁 定価(本体4,800円+税)
〈目次〉
第一部 死者を送る人
第一章 波照間島のサイシ(念仏者)、その受容と葬儀の変化
第二章 与那国島の霊的職能者ムヌチ
第三章 仏教による葬儀の簡略化とシマの死生観―竹富島喜宝院の院主の事例から―
第二部 死者を送るモノ
第一章 沖縄の葬送における経巾の習俗―八重山・宮古における事例を中心に―
第二章 葬儀の作り物とその考察―与那国島の葬儀の事例から―
第三章 「洗骨時の焼骨」とその変化―モノ(葬具と墓)とのかかわりから―
第三部 葬儀の外部化における「自葬」の伝統
第一章 帰島後の葬儀にみる死生観の変化―波照間島の事例から―
第二章 簡易火葬場の設置と利用の変遷―西表島祖納の真山火葬場の事例から―
第三章 葬儀に際して肉を使用する習俗の変化
補稿 波照間島、戦争マラリア死者の葬り方